[実践中]　株主優待を新設・拡充した株で小銭稼ぎ

　株主優待を新設・拡充した直後から株価上昇することが、しばしばあります。発表翌日に株を買って、上昇したら売る小銭を思いつき実践中。小銭を稼げるのか、逆に損しているのか、実践状況を紹介します。

購入する新設・拡充があった株主優待株

　株主優待を新設・拡充の発表があると、優待ほしさに個人投資家の買いが入り、権利確定日まで株価上昇が見込まれます。　魅力的な利回りで人気が出そうな株のなかから、財務的や売上げが安定している株を購入しています。

　具体的には、総合利回りが4％以上になった株のうち、「自己資本が30％以上」「純資産がある」かつ「3年間売り上げが落ちていない」ことを確認しています。

　5月末からの購入銘柄は以下の通りです。

銘柄	発表日	権利月	新設・拡充内容
ニーズウェル	2025/6/2	3月末/9月末	QUOカード15,000円 (1,000株)
日本システムバンク	2025/5/30	6月末	QUOカード2,000円
イード	2025/5/22	6月末	QUOカード15,000円 (500株)【1年以上保有】

　それぞれの株の購入条件は以下の基準を満たしています。

銘柄	総合利回り ＝配当＋優待	自己資本	純資産（BPS）	3年間売上げ
ニーズウェル	7.9% ＝2.3％+5.6％	75％	110	右肩上がり
日本システムバンク	4.3% ＝3.3％+1.0％	35%	2,108	ほぼ同じ
イード	4.4% ＝1.4%+3.0%	67	875	ほぼ同じ

出口戦略

　購入後、銘柄の特徴を精査して、今後大幅な株価上昇が期待できる割安株と判断できれば、2倍になるまで保有します。また、総合利回りが5％以上や使い勝手が良い食事券など魅力的な優待銘柄であれば、継続保有を基本としま。　一方、いずれも該当しなければ、権利確定日前に上昇するタイミングで損切になっても売却します。

大幅株価上昇が期待できる株の目安

　企業価値が適切に株に反映されておらず現状割安で、かつ社長が大株主で決算説明が魅力的であれば、今後株価の大幅上昇の期待が持てます。

　具体的には、企業価値を株価に適切に反映できる投資のプロ機関投資家が触れない小型株で、理論株価（*）の方が現状株価より高い場合は、割安の場合が多いと考えます。　また、社長が大株主だと、最高執行責任者に株価上昇のインセンティブが働き、決算説明でわかりやすく成長ストーリーが説明されていれば買いが入りやすいと考えます。

 　理論株価（*）＝EPS（１株当たり当期純利益） × 10 + BPS（一株あたり純資産）

銘柄	理論株価/現実株価	小型株（時価1,000億円未満）	社長が大株主	決算説明わかりやすさ、成長ストーリー	大幅株価上昇
ニーズウェル	(21.2*10+110) /540＝0.60倍	220億円	1.2％	ー	期待薄
日本システムバンク	(256.1*10+2,108) /1962＝2.4倍	22億円	23％	成長ストーリーなし	期待薄
イード	(33.3*10+875) /1001＝1.2倍	51億円	5.4%	成長ストーリーに魅力なし	期待薄

各銘柄の判断結果

　購入後、銘柄の特徴を精査して、今後大幅な株価上昇が期待できる割安株と判断できれば、2倍になるまで保有します。また、総合利回りが5％以上や使い勝手が良い食事券など魅力的な優待銘柄であれば、継続保有を基本としま。　一方、いずれも該当しなければ、権利確定日前に上昇するタイミングで損切になっても売却します。

銘柄	大幅株価上昇	優待の魅力	判定
ニーズウェル	期待薄	1000株持てない	③9月末まで売却
日本システムバンク	期待薄	総合利回り5％弱	③6月末まで売却
イード	期待薄	500株を1年以上も保有必要	③6月末まで売却

小銭稼ぎの結果

　出口戦略に沿って、売却した結果、小銭稼ぎができたか否か銘柄毎にまとめました。

日本システムバング

　前日市場が閉じたあと優待拡充の発表があったため、翌日開始後急騰するも、すぐ落ち着いた。前日に成り行きで買いを入れたため、高値掴みしてしまった。

ニーズウェル

　2日場中に優待拡充発表があったため、その日のうちに急騰。翌日は落ち着いた値動き

イード

おわりに

　　私が実践している株主優待株での小銭稼ぎの状況をご紹介しました。

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